英語論文採用
講習会で指導している手技について研究したものが英語論文として採択されました。
Preliminary study with immediate effect of spinal segmental side bending mobilization to improve lumbar range of motion
Journal of Physical Therapy Science. Sato T, Koumori T, Uchiyama
第1回 学術集会 開催
平成23年11月6日(日)に大阪医療福祉専門学校にて日本徒手療法学会の第1回学術集会を開催致しました。参加人数は約90名と多くの先生方よりご参加いただきました。テーマは「理論的な徒手理学療法の実
践」と言うことで海外より (基調講演での会場の様子)
St.Augustine大学のMF1インストラクターであるRob Stanborough先生をお招きして「トリガーポイントの根拠―知識、検査、治療の面から」という題で特別講演をしていただき、またSt.Augustine大学のS1・S3インストラクターであり、本学会の会長でもある佐藤先生より「断片的知識から理論と診断への道筋」ということで基調講演をしていただきました。
左:Rob Stanborough先生、中央:佐藤友紀 会長 )
どちらのご講演も大変好評で、参加者の先生方より大変興味深い講演でした。佐藤先生からは日本理学療法士協会が長年課題とあげている開業権について米国の状況、そしてそこから導かれる理学療法士が行うべき診断の意味や重要性を丁寧に説明され、最後にそれらを踏まえた上での徒手療法教育の再考と、今の日本の理学療法士に足りない部分を、まさに理論から診断への道筋そのものを示していただけた興味部会内容だったと思います。
Rob先生からは日本では曖昧に理解されている部分も多いトリガーポイントも、最新の科学的根拠をもちいて非常に分かりやすくご講演いただきました。最後には少しだけ実技も含めていただきトリガーポイントの、根拠に基づく治療の重要性を再認識致しました。多くの参加者の先生方からも自分の臨床を見直すきっかけになった、曖昧な部分を確認することができたなど参加された多くの先生方より好評をいただきました。
また症例検討も3人の先生方がそれぞれ発表され、会場の先生方より、具体的な内容がよく分かり非常に勉強になったなど、こちらも参加者の先生よりご好評をいただき、大変実り多い症例検討会になりました。
本学会にご講演・症例発表をしていただきました先生方、ならびにご参加いただきました先生方に厚く感謝申し上げます。
今後もより良い研修会などを行っていきたいと思いますので、皆様の積極的なご参加をお待ちしております。
日本徒手療法学会発足について
このたび日本徒手療法学会を発足いたしましたのでご報告いたします。
本学会は「臨床家のための理論的・科学的徒手療法の発展」を目的とし「流行に惑わされない」「真実を受け入れ,真実を伝える」ことを心がけていく所存でございます。
根拠を重視する今日,その根拠を臨床に生かすためには理論的思考を実践していることが大前提であります。一部の概念・知識・手技へ固執したり,「流行(トピックス)」を作る内容では,最初の満足感はありますが,評価に対する意識そして理論的思考が少なくなります.結果として「臨床推論」とういよりむしろ「直感に頼る徒手療法」となります。「直感に頼る徒手療法」であると,土台言い換えれば患者治療における意思決定に軸がないため,他者の意見・研究による根拠に大きく振り回されたり,根拠を批判として受け取ることが多くなります。理学療法士は「直感に頼る徒手療法」ではなく,解剖・運動学など既存の知識を可能な範囲で利用し「理論的に考える徒手療法」を学び,学んでいる結果を科学的根拠として追求する(研究者へ)ことが必要と考えます。
本学会では「臨床家のため」を目標に置いています。そのためには治療手技も大事ではありますが,評価・病態把握の重要性を今まで以上に強く訴えていきます。患者様を治療・管理できないのは治療手技が不十分というより,評価・病態把握が不十分なことに原因が多いように考えています。本学会では臨床家の先生にもご活躍して頂くよう,A=Bのようなマニュアル的かつ,思考する必要がない徒手療法ではなく,目の前の患者様を純粋に評価して,その評価に基づき純粋に病態を推測することで治療が組み立てられるよう努めて参りたいと存じます。
また,本学会は「真実を受け入れ,真実を伝える」ことも忘れないよう努めて参ります。代表的な例として,徒手療法の歴史を適切に皆様に伝え,徒手療法の先駆者の考え・実践してきたことを後世に伝える責任を遂行いたします。このような徒手療法の歴史を含め,真の情報を提供していきたいと考えています。その他,徒手療法に関した話題で最近世界(英語論文)で何が言われているのか,など情報も提供していく所存です。
本学会では,上記に例として挙げた国内で生じてきた多くの誤解・問題を解決し,理論的・科学的な徒手療法を発展させて参る所存でございます。皆様のご指導・ご協力をお願い申し上げます。
カルテンボーン,ロッカーバードらととに招待スピーチをおこなった会長(2007年8月 セントオーガスティン大学新校舎落成式典にて).